紅しょうがを食べてて思ったこと。こだわりよりもお客様が喜んでくれた結果が大事。
- 2017年2月20日
- 店主の日常
ちわっす。
福岡のもつ鍋「赤門屋」の2代目店主
タキツバこと滝澤 翼 です。
唐突ですがボクは重度のヘビー紅ショウガーです。(※とにかく紅ショウガが好きだという意)
酸っぱいものが大好きなので、紅しょうがの辛味と酸味は、薬味としてどんなものにでも相性が良いと思ってます。
しかし紅しょうがが薬味として常設してあるのは、ラーメンか牛丼くらい。なかなか思う存分楽しめるお店って少ないのです。
そこで僕は紅しょうがを思う存分に楽しみたい時に決まって訪れるのが吉野家。ここであれば自分の思うままに、気兼ねなく紅しょうがを楽しむことができる。
強いて言えば自意識過剰な僕は、あまりに何度も紅しょうがをとるので、なるべく人に見られずに気軽に紅しょうがボックスに手を伸ばせるポジションを確保することだけは心がけています。
そうなのです。僕は吉野家に牛丼を食べに行っているわけではないのです。紅しょうがを食べに行っているのです。
赤門屋にこのようなお客様がいます。
ご予約のお電話の際に、必ず「ちからイカ」が残っているのかを確認される方です。
ちからイカとは、赤門屋名物「選べるお通し」の中のひとつ。イカの中にもち米を詰めて醤油で炊いたものです。
このお客様はちからイカが残っているのかを確認し、残っていれば来てくださるし、残っていなければ来られません。
このお客様にとっては、どこにご飯を食べに行くかの判断材料の中で、ちからイカがあるかどうかが一番のポイントとなっているのです。
もつ鍋屋なのにね(笑)
でもこういうことって誰にでもあるんじゃないかなって思ってます。
先ほども書きましたが、僕が吉野家に行くのは決して牛丼を食べるためではありません。紅しょうがを食べるためです。
以前通っていた駅前の美容室も、美容師さんの腕がいいのもさる事ながら、話がとても合うから変に気を使わなくていいし、話してて楽しいからそこに行ってました。
友達がいるからっていう理由で何かを判断するときだってあると思います。
お店側がいくらこだわりを語っても、お客様がそれに共感しなければ全く意味がないし、どんな形でもお客さんが喜んでくれた結果の方が大切じゃないかなって僕は思います。
毎日いろんなお客様と接していると、そんなことを喜んでくれてるんだ!とか、逆にそんなことが気になるんだ!と思うことが結構あります。
飲食店なのだから、提供する料理にこだわりがあり、自信があるのは当たり前だと思います。どの店にだって3つ4つは必ずよそには負けないと思っているこだわりがあるはず!でもそれもお客さんに響かなきゃ全く意味はないのかもしれません。
もっともっと柔軟に、いろんなことにアンテナを張って、とにかくいろんなことにチャレンジをして、お客様の気持ちを揺さぶるポイントを一つでも多く作っていくことがこれからの赤門屋には大切かも、とそんなことを考えながら吉野家の牛鮭定食を紅しょうがたっぷりぶっかけて楽しんでおりました。
食べ終わった頃に僕がおもったこと。
余計な事考えずに無心で食べたほうがご飯は美味しい(笑)
そんな事を感じた月曜日の昼過ぎなのでした。
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