利き酒師・たきつばがおすすめする日本酒「広島・宝剣」
- 2015年8月4日
- 日本酒
ちわっす。たきつばです。
わたしの大好きな日本酒を
紹介します。
宝剣
広島 宝剣酒造
伝説の元不良が造る銘酒
辛口の中にもふわっと旨みが主張する。
食事の邪魔をしない綺麗な味わい。
何杯飲んでも飲み飽きしないのが
宝剣の魅力です。
そんな宝剣を造るのは
地元では有名な元不良・土井鉄也さん。
パンチパーマで
酒の配達を手伝っていた土井さんは
杜氏だった父が倒れたのをきっかけに
酒造りを引き継ぎました。
完全な素人だった土井さんは
一生懸命に自己流で勉強をし
知り合いの蔵に頭を下げて
酒造の技術を学びながら
酒造りに励みましたが
なかなか評判は上がらず
「宝剣まずいけん」と
バッシングを受ける日々・・・。
悔しさをぐっと我慢し
ひたすら造りに没頭すること数年。
2002-2003年に2年連続で
ついに全国の鑑評会で
金賞を獲得!!
そこからは一気に評価も
うなぎ昇りということです。
しかも2004年には
全国の杜氏さんのなかで競われる
全国利き酒選手権で見事優勝!
天性の舌も持ち合わせていたんですね。
「広島に宝剣あり!ドイテツあり!」
今では全国の造り手さんの中でも
最注目のひとりと言えるでしょう。
さらに面白いエピソードをひとつ。
日本酒は「寒造り」といって
通常10~3月の寒い間で
一年分の日本酒を仕込みます。
その期間はお酒に付きっきりで
睡眠もままならない生活が続きます。
夜中も3時間おきに
仕込みタンクのチェックをします。
生後間もない赤ちゃんと同じですね。
まさにその仕込みに入る初日の事を
ドイテツさんは入所すると表現します。
宝剣刑務所に入所するらしいです。
それだけ仕込みの時期は過酷で
ずっと蔵に入り浸りの地獄のような
生活が続くそうです。
そのために入所の儀式として
その前日は3件も4件もはしごをして
たらふく飲んで食べて騒ぐそうですよ。
造り手が身を削って造る日本酒。
造り手の顔を想像しながら
そのひとくちをしっかり堪能する。
味わいだけではなく
想いも一緒に味わうのが
美味しい日本酒の本当の
楽しみ方かもしれません。
広島の宝剣。
おすすめです!
※上の段、真ん中の方がドイテツさんです。
赤門屋近辺で宝剣が買えるのは・・・
福岡市博多区三筑2丁目2-3
TEL:092-571-6304
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