利き酒師・たきつばがおすすめする日本酒「広島・宝剣」

ちわっす。たきつばです。

わたしの大好きな日本酒を

紹介します。

 

 

宝剣

広島 宝剣酒造

 

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伝説の元不良が造る銘酒

 

辛口の中にもふわっと旨みが主張する。

食事の邪魔をしない綺麗な味わい。

何杯飲んでも飲み飽きしないのが

宝剣の魅力です。

 

 

そんな宝剣を造るのは

地元では有名な元不良・土井鉄也さん。

パンチパーマで

酒の配達を手伝っていた土井さんは

杜氏だった父が倒れたのをきっかけに

酒造りを引き継ぎました。

 

 

完全な素人だった土井さんは

一生懸命に自己流で勉強をし

知り合いの蔵に頭を下げて

酒造の技術を学びながら

酒造りに励みましたが

なかなか評判は上がらず

「宝剣まずいけん」と

バッシングを受ける日々・・・。

 

 

悔しさをぐっと我慢し

ひたすら造りに没頭すること数年。

2002-2003年に2年連続で

ついに全国の鑑評会で

金賞を獲得!!

そこからは一気に評価も

うなぎ昇りということです。

 

 

しかも2004年には

全国の杜氏さんのなかで競われる

全国利き酒選手権で見事優勝!

天性の舌も持ち合わせていたんですね。

 

 

「広島に宝剣あり!ドイテツあり!」

 

 

今では全国の造り手さんの中でも

最注目のひとりと言えるでしょう。

 

 

さらに面白いエピソードをひとつ。

日本酒は「寒造り」といって

通常10~3月の寒い間で

一年分の日本酒を仕込みます。

その期間はお酒に付きっきりで

睡眠もままならない生活が続きます。

夜中も3時間おきに

仕込みタンクのチェックをします。

生後間もない赤ちゃんと同じですね。

 

 

まさにその仕込みに入る初日の事を

ドイテツさんは入所すると表現します。

宝剣刑務所に入所するらしいです。

それだけ仕込みの時期は過酷で

ずっと蔵に入り浸りの地獄のような

生活が続くそうです。

 

 

そのために入所の儀式として

その前日は3件も4件もはしごをして

たらふく飲んで食べて騒ぐそうですよ。

 

 

造り手が身を削って造る日本酒。

造り手の顔を想像しながら

そのひとくちをしっかり堪能する。

味わいだけではなく

想いも一緒に味わうのが

美味しい日本酒の本当の

楽しみ方かもしれません。

 

 

広島の宝剣。

おすすめです!

 

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※上の段、真ん中の方がドイテツさんです。

 

 

赤門屋近辺で宝剣が買えるのは・・・

とどろき酒店

福岡市博多区三筑2丁目2-3

TEL:092-571-6304