【前篇】なぜ私は家業を継ごうと思ったのか【夢ってなあに?】

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▲赤門屋創業者である父との写真。画質悪くてさーせん。

 

 

 

ちわっす。

 

 

 

福岡のもつ鍋「赤門屋」の2代目店主

タキツバこと滝澤 翼 です。

 

 

 

なぜ、この仕事をしているのか?

 

 

 

今日はこのテーマで

書いてみようと思います。

 

 

 

なぜ私はいま

赤門屋で働いているのか。

なぜ家業を継ごうと思ったのか。

 

 

 

その答えは・・・。

そうするしかなかったからです。

いきなり答え書いちゃったけど・・・。

 

 

 

2008年9月。

私が赤門屋で働き始めた頃の

お話を少しさせて下さい。

 

 

 

当時私は27歳。

サラリーマンとして

営業の仕事をしてました。

 

 

 

オフィス向けの飲み物を

提案している会社でした。

コーヒーサーバーやお茶の機械を

飛び込み等でご紹介する仕事です。

事務所勤務をされている方なら

一度くらいはそういった営業の方が

来られた経験があるかと思います。

 

 

 

この仕事についたきっかけは

実は行き当たりばったりで

高校卒業後進学のために

上京させてもらったんですが

東京という街に馴染むことが出来ず

友だちも出来ない、やりたいこともない。

 

 

 

そんな私は22歳のときに

結局向こうで一切仕事を

探すこともせずに逃げるように

福岡へ帰ってきました。

 

 

 

帰って来てからも別にやることはなく

かといって「店で働かせてくれ」と

母親に甘えることも出来ず。

派遣会社に登録をして

日雇いでなんとなく日々を

過ごしているだけでした。

 

 

 

この時の自分は本当に

イケてなかったです・・・。

高校の友だちとも連絡を

ほとんど取っていなかったので

友人はひとりもいませんでした。

夢ってなに?って感じで

将来のことを考えるのも嫌で。

 

 

 

でもね。

やっぱり頭の中には

あったんです。

まぁ多分そのうちお店を

継ぐことになるんだろうなって。

 

 

 

実家は福岡で当時でも20年以上続く

地元では人気のもつ鍋専門店。

高校時代に夏休みを利用して

ガッツリ手伝いをしたことあったので

店がどれだけ繁盛していたかは

分かっていました。

 

 

 

そんなお店の経営者が自分の母。

(当時父は亡くなっていました。)

ひとりっ子である私は当たり前のように

店を継ぐことになるんだろうなと。

 

 

 

そんな甘えた気持ちで

福岡に戻ってきた私を母は

どんな気持ちで見ていたのかな。

 

 

 

やっぱりどこか後ろめたい

気持ちがあった私は自分からは

働きたいとは絶対に言えなくて

母から言われることを待っていたのですが

結局そんなどうしようもない私のことを

誘ってもらえるわけもなく。

 

 

 

結局そのときに派遣会社の人から

早急に人を探している会社があるから!

と紹介して頂いたのが前職だったわけです。

 

 

 

ぶっちゃけどんな仕事でもよかった。

営業職=ハードな仕事というイメージで

どうしようもない自分をなんとかしたい!

という気持ちはありましたがその反面

ダメだったらすぐやめればいいやという

気持でもありました(笑)

 

 

 

この会社が運良く自分にとっては

すごく働きやすい会社だったんです。

というのも上司や先輩たちが

本当に優しくて楽しい方たちばかりで。

いや、はっきり書きましょう。

ホントにバカばっかりだったんです(笑)

 

 

 

営業所内での下ネタは日常茶飯事。

朝事務所を開けると飲みつぶれて

倉庫で寝ている営業主任。

酔って天神のど真ん中で倒れ込み

前歯を降りだらだら血を流す先輩。

屋台の暖簾を片っ端から覗き

ナンパを試みる上司。

明らかに親子と思われる女性2人組に

必死に食らいつく先輩。

 

 

 

もちろん数字がすべての営業ですから

仕事も厳しくご指導頂いたし

その時の経験が今の私のすべてだと

思っていますが、とにかく

バカで楽しいメンツが揃ってて。

私もすごく可愛がってもらいました。

 

 

 

人間関係が良好だったことが

働きやすいと感じた一番の要因でした。

事実、今でもお店に食べに来てくれるし

毎年12/30に皆で集まってくれるのが

恒例行事となっていて私自身も

すごく楽しみにしてるんです。

 

 

 

そんな私も5年目を迎える頃から

気持ちの部分で変化が起こるのですが

今日は一旦この辺で締めようと思います。

 

 

 

明日の後篇に続く。

 

 

 

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