日本酒には「酒造年度」という特別な1年の区切り方があります!
- 2018年4月3日
- たきつばのプロフィール
ちわっす。
福岡のもつ鍋「赤門屋」の2代目店主
タキツバこと滝澤 翼 です。
歓送迎会やお花見の連続で、お酒に溺れかけているあなたに、今日は日本酒の豆知識をご紹介しますね!
2017 BY
こういう数字が日本酒のラベルに明記されていることがありますが、みなさんはマジマジとご覧になったことはありますか?
2017はなんとなく2017年のことかなってわかるけど、BYってなに?って話ですよね。BYとは日本酒特有の1年の区切り方で、酒造年度と言います。※ちなみに焼酎乙類やみりん、果実酒でもこの期間を年度の区切りとしているそうです。
Brewery Year=BY (酒造年度)
2017BYとは、2017年7月1日から2018年6月30日までの間に造られたお酒のことを意味します。ということは、現在市場に出回っている日本酒で最も新しいものが2017BYであって、2018BYのお酒はまだ出回っておらず、これから7月以降に生産される日本酒に付けられると言うことです。
先ほどの2017BYのお酒も製造年月を見ると、2018.02となっております。
ただし日本酒は「寒造り(かんづくり)」といって、秋に収穫したお米を使って、毎年早い蔵で10月くらいからお酒の仕込みが始まるので、2018BYが流通するのも11月くらいからになるはずです。7月でも仕込みを行っている蔵は、大量生産の大手酒造会社と山口県の獺祭くらいです。※獺祭は寒造りではなく、四季醸造と言う酒造りを行なっています。また別記事で書きますね!
さっき調べたけど、生産計画や原料米の割り当てを計画する都合上、7/1から始まるのが都合が良いみたいです。
ちなみに、中には酒造年度ではなく、普通に製造年をラベルに明記する蔵もあります。分かりづらーー!めんどくさーーーー!!!(笑)
と言うことで、日本酒には酒造年度という特別な1年の区切り方があるので、1年前のお酒があっても決して売れ残っているわけではないんですよ!というブログでした。さて新しく仕入れたお酒の味見しよっと。
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