日本酒のラベルに記載されている「酒造年度」とは?
- 2017年3月6日
- 日本酒
ちわっす。
福岡のもつ鍋「赤門屋」の2代目店主
タキツバこと滝澤 翼 です。
本日のテーマは・・・
日本酒の酒造年度について
日本酒のラベルには、実に様々な情報が記載されています。その情報には酒税法により表示義務のあるものとないものがあり、義務がないものは蔵元が何らかの意思を持って、消費者に対して開示している情報ということになります。
裏面のラベルには、だいたい主に表示義務のある原材料などの情報が記載されていることが多いです。
このように短冊状のラベルが貼ってあるのも多いですよね。ここには義務はないけど、お米の種類であったりそのお酒の製法であったり、消費者が味わいを想像するために必要になってくる情報が記載されています。
そして今日のテーマなのですが
2016 BY
短冊状のラベルにこのように書いてあります。日本酒を注ぐ際このラベルを見たお客様に、このお酒は去年製造されたお酒なんですね?と尋ねられました。
正解から言いますと、答えはノーなのです。
ちなみにこの日本酒の裏面のラベルを見ると・・・
製造年月が2017.2となってます。先月製造された(瓶詰めされた)日本酒ということです。ではなぜ2016 BY といった表示がされているのか?
日本酒には酒造年度というものがあります。酒造年度とは特殊な数え方があり、例えば酒造年度2016年のお酒とは、2016年7月〜2017年6月までの間に作られたお酒のことを言います。
これは日本酒特有の「寒造り(かんづくり)」という手法によるところが大きくて、日本酒は通常秋に収穫したお米を使ってだいたい10月から翌年の春先までの寒い時期に1年分の日本酒が仕込まれます。ですので酒造年度2016年のお酒は、2016年の秋冬から2017年の春先くらいまでに作ったお酒のことを言うんです。
そしてそれを2016 BY(Brewery Year) と表記するのです。
つまり2017年の3月現在では、2017 BY と表記されている日本酒は存在しないということ。今年の秋冬あたりに出荷される新酒のラベルに記載され始めるということです。
とまぁここまで長々と説明しましたが、これを知っていたからといって対して役には立ちませんが(笑)
このラベルみたいに2017と書いてあるだけの場合もあるし。
まぁ日本酒好きな方は是非覚えておいてくださいね!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
facebookも更新してます。
https://www.facebook.com/tsubasa.takizawa.7 (個人のページ)
https://www.facebook.com/akamonya/ (赤門屋のページ)
ツイッターはたま~につぶやいてます。
https://twitter.com/motsu_akamonya
通販もやってます。
- 前の記事
-
- 九州で子連れの家族旅行や還暦などのお祝いで温泉宿を探している方へ。
- 次の記事
-
- 義母と行く大分県日田〜湯布院・古希おめでとう!の旅。