暑くも寒くもないこの時期こそ、日本酒を常温で飲んでみよう!

ちわっす。

 

 

 

 

福岡のもつ鍋「赤門屋」の2代目店主

タキツバこと滝澤 翼 です。

 

 

 

 

今日は久しぶりに日本酒のことを書きますね!今日のテーマはずばり「常温」

 

 

 

 

日本酒はその温度帯によっても味わいがかなり違ってくる飲み物です。特にこれからの季節はよく冷えた日本酒をクイッと飲みたくなるし、秋口くらいからは燗を付けたお酒をチビチビとやりたくなりますよね。それぞれの日本酒にはそのお酒が最も美味しく飲める温度帯というものがあって、冷やしたほうが美味しいもの、燗をつけて花開くもの、それぞれあるようです。これは造り手さんがどのようなお酒を造りたいのか、どんな設計図を描いているのかによるところだと思うのですが、今日わたしがオススメしたいのが「常温」。

 

 

 

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わたくしタキツバが選んだ、常温で飲んでみて欲しい日本酒たち!左から埼玉県の「新亀」福岡県の「旭菊」大阪府の「秋鹿」

 

 

 

 

なぜわたしが常温で飲むことをオススメするのかというと、冷やしてあるよりも常温の方が、お米の一番の特徴を捉えやすいからです。その特徴とは・・・

 

 

 

日本酒はお米から出来ているお酒である。

 

 

 

当たり前のことですが(笑)お米由来の甘みだったり旨みだったりを最も感じやすいのが、常温なのではないかと思っています。冷やしすぎると舌で風味を捉えづらくなってしまう。

 

 

 

 

よく日本酒は辛口とか甘口とか言いますよね。香りがどうとかスッキリしてるとか濃厚だとか、味わいに関して色々と表現をすると思いますが、やっぱり忘れてはいけないこと。それが日本酒はお米から出来ているということじゃないかなと思うのです。であれば、まずはその最大の特徴を味わうことが大切じゃないかなって、そんな風に思うのです。

 

 

 

 

と言ってもですよ。冬の新酒の季節は、生酒をよく冷やして楽しみたいし、秋口くらいからは純米酒を燗つけてもつ鍋とともに楽しみたいし、そんな楽しみ方をすべきだと思う!ということで、暑くもなく寒くもないこの時期に!是非とも日本酒を常温で楽しんでみて欲しいなって思っておるわけです!

 

 

 

 

そしてそして、先ほど日本酒には美味しく飲める温度帯があると言いましたよね。ではどうやって常温で飲んで美味しい日本酒を見分ければ良いか。簡単です。超簡単です。それは

 

 

 

 

酒屋さんで常温の棚で保管してある

 

 

 

 

まず大前提として信頼できる酒屋さんであること。要するに保管をしっかりしている酒屋さんであること。これだけは詳しい人に聞くなどして見つけてもらうしかありません。

 

 

 

 

その上で、冷蔵庫ではなく常温で保管されているお酒。これらのお酒は間違いなく常温で飲んで美味しいお酒です。超カンタン(笑)冷やして飲むのが美味しいお酒は冷蔵庫で保管してあるはずです。(もちろん例外もあります!)

 

 

 

 

ちなみに⬆︎でご紹介した3本も全て酒屋さんでは、常温の棚に陳列されていました。

 

 

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ね?

 

 

 

 

ということで、ぜひ暑くも寒くもない子の時期に、たまには冷酒以外の飲み方も楽しんでみて下さい。お酒は常温が一番誤魔化しが効かないと言います。雑味が分かりやすくなるそうです。お酒本来の風味をぜひ常温で。

 

 

 

 

あ、ちなみに私たちが普段何気なく「冷や」と呼んでいるのは、実は専門用語では「冷や=常温」ということをご存知でしたか?

 

 

 

 

 

 

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※KURANDさんから画像をお借りしました

 

 

 

冷やとは常温のこと(20℃くらい)。いわゆる冷えている日本酒を言いたいときは、正確には「冷酒」となります。これは昔冷蔵機器が今ほど発達しておらず、日本酒も冷やして飲むことがなかった時代。熱い日本酒=燗、熱くない日本酒=冷やと言っていたためだそうです。わかりづらーーー!笑